「受験勉強を本気で取り組んでいきたいんだけど、まず何から始めればいいだろ…」
この悩みを解決します。
まず、受験勉強を本格始動していきたいというその志、素晴らしいです。自分をほめましょう。
そのうえで、僕がこれからご紹介する3つの受験戦略を実行していただければ、必ず何らかの結果を出すことができると思います。
最初に断っておきますが、これは「効率の良い勉強法」という類の話ではありません。
それよりももっと高次元な「戦略」の話になります。
これは僕自身、後になって気が付いたのですが、何に取り組むにしろ重要なのは勉強法みたいな手段ではなく、この「戦略」です。
この戦略さえ間違っていなければ、必ず何らかの結果を残すことはできるはずです。
そして、これからご紹介する受験勉強の戦略は、僕自身が過去に目標としていた某理系国立大学に合格することができた経験を振り返って、抽出した成功要因をまとめたものになります。
本記事でご紹介する受験戦略3つを理解し、実行することができれば必ず何らかの形で結果を出すことができるでしょう。
それでは、さっそく見ていきましょう。
受験戦略としての実行プラン
まず、前提となっている考え方を説明させていただきます。
僕は受験勉強に限らず、何らかの分野である程度の結果を残したいと思ったときに考えることは「環境の構築」です。
これは、結果というのは、ほとんどすべて環境要因で決定されるという考えを持っているからです。
この事実は偏った見方だと思われるかもしれませんが、実は科学的にも歴史的にもある程度証明されている事実なのです。
これについて、深く説明すると長くなってしまいますが、たとえば歴史的に見て「ヨーロッパ人が世界を席巻できた要因は、単にユーラシア大陸という横に長い大陸にいたからである」という説が実証されていますし、科学的にはダーウィンの進化論として「時代の淘汰で生き残る生物個体は、能力の高い個体ではなく、環境の変化に対応できた個体である」ということが証明されています。
これらは、いずれも環境が結果に大きな影響を及ぼすことを示唆している事実です。
つまり、受験というものは頭の良い人が勝つゲームではなく、本質的には「環境構築ゲーム」であるという発想を頭に置いておいてください。
そして、手段としての「効率の良い勉強法」というのは、適切な環境を構築し、そこに自分を放り込むことで、その環境に適応しようとし試行錯誤しているうちに自分に合った勉強方法が自然に見つかるものだと考えるようにしましょう。
つまり、重要なのは手段ではなく、それを自然発生させる「環境」を用意することだということです。
前置きが長くなってしまいましたので、具体的な実行プランに移りましょう。
① 勉強する場所を決める
実行プランの1つ目として、勉強する場所を決めましょう。
まず、前提として、自宅で勉強をすることはおすすめできません。
なぜかというと、人間の脳というのは場所と行為を結びつける性質が備わっており、大半の人にとって自宅はリラックスする場所と認識していることが多いため勉強する場には向いていないからです。
そして、この「場所と行為を結びつける性質」というのが重要で、ある特定の場所を「勉強をする場」と脳に認識させることによって、その場所に行けば自然に勉強することができるようになります。
たとえば、塾の自習室や学校の自習室、カフェ、図書館などなど、どこでも構いません。
ちなみに僕は当時河合塾に通っていたので河合塾の自習室で勉強していました。塾の自習室なんかだと、意識の高い人たちがひたすらカリカリ勉強しているので、「自分も勉強しなくては」という気持ちになれて非常に環境としてよかったと思います。
重要なポイントとしては、とにかく「家から出て勉強する」ということです。
② 短期集中で結果を出す
次に、短期間で勉強の成果を出す、と決めましょう。
ここでいう短期間というのは、標準で3ヶ月、どれだけ長くても半年です。この間に、できれば目標の偏差値に届くようにしましょう。
この理由として、そもそも人間はそんなに長期間集中力を保つことはできないからです。
よく、1年くらいかけてコツコツ勉強しようとしている人がいますが、すでに勉強の習慣がついているならアリかもしれませんが、勉強習慣があまり身についていない人がこれをやってしまうと必ず挫折します。
習慣の形成というのは、どんなに短くても1ヶ月で普通は3ヶ月くらいかかります。そして、この形成している間が実はもっとも負荷がかかる時期なわけです。
これは、飛行機と似ていて、飛行機は発着場から離陸するまでに多くのエネルギーが必要となります。しかし、一度軌道に乗ってしまうと、あまりエネルギーをかけなくても飛行することができるようになります。
つまり、重要なのは「離陸するまで」なわけです。
短期集中型の勉強というのは、仮に受験までの期間が1年あったとしても、最初の3ヶ月~半年くらいまでで決着をつけてしまうというものです。
これを行うことによって、一番苦しい最初の離陸までの期間を短期間で一気に完了してしまいます。
そして、残りの期間は偏差値の維持に努めればよいというわけです。
③ 退路を断つ
さて、最後の実行プランですが、それは「退路を断つ」ということです。
帰りの橋を自ら焼いてしまうわけです。
これは、なかなかの劇薬でいっさい安全の保証はできませんが、事実として効果が高かった方法です。
僕の場合は家庭の経済状態を踏まえて、この年の受験に失敗したら次はないという状況だったため、日々緊張感をもって勉強に取り組むことができました。
やはり、後がない状況になると、人はその環境の中でそれなりに必死に結果を出そうとするものです。僕はこのような状況のおかげで、受験期にはあらゆるものを犠牲にして受験勉強だけにリソースを投下することができました。
その結果として、比較的早い段階で目標としていた大学の合格圏内に入ることができ、受験本番も無難に合格することができたと思います。
しかし、この方法は当然かなりリスクを伴う方法なので、本気で結果を出す覚悟がないのであれば行わない方が賢明かと思います。
まとめ
では、以上の内容をまとめます。
まず、受験は「環境構築ゲーム」だという前提を理解したうえで、実行すべきことは以下の3つです。
- 勉強する場所を決める
- 短期集中で結果を出すと決める
- 退路を断つ
これらの戦略は当然ある程度の痛みを伴うと思いますので、本記事のタイトルにもあるように受験というフィールドで本気で結果を出したいと考えている人のみ実行を検討してみてください。
これらの実行プランを実行することができれば、必ず何らかの結果は出せると確信しています。
この記事を読んで、受験で成功する人が一人でもいたら僕としてはとてもうれしいです。ではでは。
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