さて、久々の記事投稿になってしまいましたが、今回は受験勉強のお話です。
今回は僕が受験生時代に行っていた勉強のベースとなっていた勉強方法を紹介します。
受験生の方はそれぞれ様々な勉強方法で自身の勉強を進めているかと思いますが、おそらくほとんどの方はいわゆる「まとめノート」を作ったりして、「書き中心の」勉強方法をとっている人が多いのではないでしょうか。
しかし、僕は受験生時代にこの書き中心の勉強法の欠点に気がつき、勉強方法を大きく転換したことがきっかけで偏差値が急増していきました。
偏差値で言うと、20くらい上がりました。
今回はこのような経験が受験生の誰かに役立つことを信じて、当時の勉強方法を説明していきたいと思います。
読書型勉強法のすすめ
さて、さっそく本題ですが、僕は「読み中心の勉強方法」を推薦しています。
理由は以下の二つ。
- 単純に勉強が進むスピードが早いので、最も重要な「反復学習」ができる
- 途中で挫折する確率を下げる
この読み中心の勉強方法は文字通りですが、ノートなどに書くことはほとんどせずに読むだけです。
よく、授業中にきれーーいにノートをとっている人がいると思いますが、正直ムダだと思っています。きれいにノートをとっている方、すみません。
ノートをきれいにとろうとすると、ノート作りの方に意識が集中してしまいます。
しかし、受験勉強において重要なのは「いかに知識を理解して頭に入れるか」です。
読み主体の勉強方法の長所は受験勉強で最も重要な「反復学習」ができるからです。
ここで、少し考えてみてください。
以下の中で最も学習速度が速い勉強法はどれですか?
- 書く
- 音読する
- 聞く
- 読む
はい、正解は「読む」です。
当たり前ですね。ちなみにダントツで遅いのは「書く」です。
こんなことを書いていると、「でも、書いた方が五感使ってて覚えやすいじゃん!」って言ってくる人がいると思いますが、ちょっと待ってください。
五感を使った方が覚えやすい。たしかにそこは異論はありません。
しかし、記憶には優先順位があります。
基本的に、人間の脳は短期記憶から長期記憶に移行するためには以下の二つがポイントとなります。
- 深く感情と結びついた情報
- 何度も繰り返し短期記憶に運ばれた情報
受験において、知識を感情と深く結びつけるのは容易ではないので、重要なのは「反復」です。
この「反復学習」の重要性に比べたら五感を使うかどうかは優先順位としては低いのです。
そして、僕が推奨している読み主体の勉強方法はとにかく学習速度が速いので、この「反復学習」に優れているというわけです。
次に、挫折する確率を下げることができます。
もし、あなたが勉強で挫折した経験があるなら、それはどんな時でしたか?
おそらく、難しい概念や難しい問題にぶつかってしまって「うーーーん、わからん、もういいや!やめた!」という感じではないでしょうか。
後ほど解説しますが、この勉強法では「わからないものはわからないものとして保留する」という考え方があります。
そして、どんどんと先に進むことでこの挫折の発生確率をグンと下げることができます。
以上の2点がこの読書型勉強方法の長所です。
では次に、具体的な進め方を見ていきましょう。
数学の勉強方法
まずは、数学にこの読書型勉強法を適用してみます。
数学であっても、基本、問題は解きません。「読みます」。
やり方は簡単です。
- 問題文を読む
- 一応、解答の「筋だけ」考えてみる(わからなくても全然OK)
- すぐに解答、解説を見る
- 解説を読み込む
はい、以上です(笑)。
まるで、一冊300ページくらいの小説でも読むかのように問題集を読んでいきます。
おそらくこの勉強方法に合っていない人は、読むと眠くなってしまう人だと思います。
そんな人でも救済方法があります。
それは、「キーワードだけを書いていく」、ということです。
解答、解説を一字一句書く必要はありません。
ここが重要そうだというキーワードだけをノートなりメモ帳なりに殴り書きしていってください。
これで、問題集も一瞬で終わります。
あとは、これでその問題集を15周してください。
これで、偏差値60以上は堅いです。僕が実証しています。
以上で数学編は終わりです。
英語の勉強方法
次に、英語に読書型勉強法を適用していきます。
まずは基本的な進め方について。
英語は文法、単語を軽くやって長文に力を全振りしてください。
よく学校教育では文法などを力を入れて教育する傾向がありますが、僕はムダだと思います。
試しに、自分の志望校の過去問を見てみてください。
配点の大部分は長文読解ではないでしょうか。
このように、ゴールから逆算する視点を持ってください。
そのうえで、戦略を練るのです。
さて、まずは長文読解用の問題集を用意してください。
そして、この英語の長文読んでいきます、と言いたいところですが英語の場合は音読にしてください。
手順は以下です。
- 英文を解答を見ながら訳していく
- わからない単語、文法があったらその都度調べる
- 一文一文の訳がわかったら意味を意識しながら音読する
- 長文一つに対して20周する
これだけです。
僕はこれを行うことで自分の中でとても大きな変化が起きました。
それは、いちいち頭の中で日本語に訳さなくて英語のまま理解できるようになっていました。
たとえば、「apple」と聞いていちいち「りんご」って訳して理解する人はいないですよね。そんな感じで英語の文章を英語のまま理解できるようになります。
こうなれば、偏差値60以上です。僕が実証しています。
次!
理科または社会の勉強方法
実は僕は理系なので、社会はあまり詳しくはないのですが、日本史や世界史ほどこの読書型勉強法は「効く」と思っています。
日本史や世界史においても、基本的にまとめノートを作るなどはしません。
なぜなら、教科書や参考書はすでに情報をまとめてあるからです。
なので、基本的に書き込むとしても教科書などに直接書き込んでいきます。
自分が気づいたことや考えたことは教科書に書き込みながら読んでいってください。
なので、勉強手順としては以下のようになります。
- 教科書に書き込みながら読む(7周)
- 一問一答などの問題集を解く
- 苦手な分野を重点的に読み込んでいく
物理や化学などは数学の勉強手順とほとんど一緒です。
以下の手順になります。
- 問題文を読む
- 解答の筋を考える
- すぐに解答、解説を見る
- 解説を読み込む
これを続ければ、偏差値60以上は確定です。
僕が実証しています。
読書型勉強法の超重要なポイント
主科目の読書型勉強法の適用を見てきました。
最後に、この勉強法の肝の部分を説明していきたいと思います。
この勉強法の肝、それは「わからないものは、わからないものとして保留する」ということです。
ここが、この勉強法で一番大切なところだと思っています。
どういうことかというと、例えば数学の問題集なんかを解いていると解説を読んでもわからない箇所は必ず出てきます。
そのときに、そのわからないところをわかるまで次のページに進もうしない人が多く存在しており、途中でしんどくなって勉強をやめてしまう人がたくさんいます。
そこで、こう考えていただきたい。
「この問題が入試本番で出てくる確率は低いし、今わからなくても次に進んで戻ってきたときにはわかるようになっているかもしれない。だから、次に進もう。」
そう、実際にそのわからなかった数問の問題が入試本番で出てくる確率はかなり低いですし、勉強を進めていくうちに霧が晴れるように突然わかるようになるという現象は高確率で起こります。
なので、わからない問題は「わからなかった問題」というラベルを張っておき、時間的余裕がある時に考えましょう。
それでもわからなかったら、もうその問題は捨ててしまって構いません。
自分の「できる範囲で」最善の努力をするという意識を持ちましょう。
受験勉強は「人事を尽くして天命を待つ」。
このような心構えで臨みましょう。
以上!
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